歯周病が改善しない方。
必ずお読みください
歯周病は「歯周病菌」が原因で起こる病気です。
つまり、歯周病菌に直接アプローチしなければ、
根本的な改善はしません。
そのため基本治療の他、「歯周病菌」を直接叩く治療を行います。
また、歯周病と同じような症状を起こす
「咬合性外傷」と呼ばれるものがあります。
早い段階で「歯周病」なのか、「咬合性外傷」なのかを
見極めなければ、治療が長期化し症状も一向によくならない
ことがあります。
あなたの症状、本当に歯周病ですか?
早期に、「歯周病」なのか「咬合性外傷」なのかの判断が大切です
冒頭でもお伝えしましたが、歯周病と似た症状に「咬合性外傷」があります。
咬合性外傷とは、噛み合わせの不調和から生じるもので、歯周病と同じように、歯周ポケットが生じ、かつ、顎の骨が溶けだす症状です。
この2つの違いは、経験を積んだ歯科医師でもすぐにわかるものではありません。
そして治療法も異なります。そのため、もし咬合性外傷であった場合、歯周病治療をしたとしても一向に症状は改善しませんし、場合によっては不必要な抜歯を行ってしまうこともあります。
そのため、当院では歯周病治療と咬合性外傷の治療を同時並行で行い、早い段階でどちらの症状なのかを特定します。
咬合性外傷の場合、噛み合わせの不調和が原因となりますので、噛み合わせを調整すれば、自然と症状はなくなります。具体的には「ナイトガード」と呼ばれるマウスピース型の装置を利用します。
歯周病治療をしても、なかなか症状が改善されない方。
一度、咬合性外傷の方向で治療を行うことを強くお勧めします。
当院では歯周病の根本的な原因である「菌」に着目した治療を行います
今や歯科医療も進歩し、「歯周病を防ぐためにはどうすればいいのか」、「歯周病になってしまった場合どのような処置をすれば改善するのか」などが科学的に実証されており、その通り行えば、歯周病を防げますし、また歯周病も改善します(重度の場合はケースによります)。
改善するためにポイントになることは「歯周病が感染症」であることを歯科医院側も患者さん側もしっかり認識することです。
これまでの歯周病治療では、「感染症」であることを前提とした治療はあまり行われていませんでした。従来の治療を否定するつもりはありません。むしろ、歯垢や歯石をシッカリと除去することは大切な処置です。しかし、目に見える歯垢や歯石を除去したとしても感染源となる目に見えないレベルの「歯周病菌」までをしっかりと除去することはできませんでした。
そこで当院では治療を進めるにあたり、まずは位相差顕微鏡や唾液検査等により、お口の細菌を分析し、今後の治療方針を決めていきます。
そして、歯垢・歯石を除去する基本治療の他、細菌にアプローチするための下記の処置を実施していきます。
歯周病原因菌を徹底殺菌-
「投薬療法(歯周内科)」
前述しましたが、歯周病菌を徹底的に殺菌しなければ歯周病は改善しません。
目に見える細菌の塊である、歯垢・歯石の除去だけでは不十分なのです。
当院では、診査診断により特定した歯周病菌に合わせた「投薬療法」を行い歯周病菌を叩きます。下の画像は治療前と治療後の画像を位相差顕微鏡で確認した際の画像となります。悪さをしている歯周病菌が激減しているのがわかると思います。
特定した原因菌を直接叩く「3DS療法」
~口臭改善にも効果あり
細菌検査で特定した原因菌を3DSという手法で除菌・抗菌していきます。具体的には、専用のマウスピース(ドラッグリテーナー)に薬剤を注入しお口に装着するだけで除菌していきますので、患者さんへの負担もかからず、治療も短期間で終了します。
3DSは原因菌の数を限りなくゼロに近づける治療ですので、継続使用することで、虫歯・歯周病の圧倒的な予防となります。
また、3DSの副次的効果として、口臭改善にも効果があります。
口臭の原因は9割が口腔内の細菌によるものであり、特に歯周病が進行している方は口臭も比例してきつくなる傾向があります。3DSを利用することで、この口臭の原因となっている原因菌を除菌しますので、口臭も改善する可能性が高まります。
口腔内の善玉菌のバランスを整える
「プロバイオティクス」
プロバイオティクスは人体に良い影響を与える微生物などを活用して体質を改善していくことを目的とした処置です。最近の研究では、歯周病治療にも有効で有ることが分かってきました。
口腔内には何兆個もの細菌が住みついていて、絶えず善玉菌と悪玉菌が勢力争いをしています。この勢力バランスが崩れ、悪玉菌が多くなると、歯周病原因菌を作ってしまいます。
当院では、プロバイオティクスの概念に基づいたお薬(Bio Gaia社製)である「プロデンティス」を使用し、歯周病治療・予防に役立てています。
歯科用レーザーによる殺菌
従来の歯周病治療では取り除くことが難しいとされていた歯周病が出す毒素(内毒素)の除去さえも、殺菌効果を持つ歯科用レーザーにとっては簡単です。また、治療と同時に患部への殺菌・消毒効果もありますので、治癒経過も非常に良好になります。
可能な限り「歯を残します」。
しかし例外もあります。
歯の大切さは誰よりも私達「歯科医療従事者」が理解しています。
何としてでも歯を残したい。これは今でも同じ気持ちです。
しかし、何が何でも歯を残すということは、一見、耳障りが良い言葉ですが、すべての患者さんにその方針を押し付けることは患者さんの意向に沿っていないことがあります。
例えば、「治療期間」。
患者さんの中には、どのくらい期間がかかっても歯を残したいという方もいれば、期間がかかるのであれば、抜歯をしてインプラントやブリッジで治療して欲しいという方もいます。
また「治療費」も同じです。
以前、指でつまんでも歯が抜けてしまうレベルの患者さんから、とにかく手を尽くして歯を残してくださいとの依頼を受け、多額の治療費をかけて歯を残しました。しかし、予想通り、数年度に抜歯の運命を辿りました。抜歯後、その患者さんが言った言葉を今でも憶えています。「最初から抜歯を選択しインプラントをした方が費用が掛からなかったですね…」。
私たちの使命は「歯を守ること」。
しかし、患者さんの将来を考えた際、時にはその使命から外れた提案もする必要があることをこれまでの経験から学びました。
最終的に判断するのは患者さんです。
その判断の可能性を狭めることは行ってはいけないと考えています。
そのため、当院では患者さんの意向をしっかりと伺いつつ、考えられる可能性や治療の選択肢を包み隠さずお話しさせていただいております。
初診「個別」相談へのご案内
当院では、患者さんが抱えているお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私達にお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
治療症例集
当院で治療した症例は治療症例集をご参照ください。