040 ガタガタの歯並び・歯列不正咬合・インプラント | アライナー矯正・マウスピース矯正・3Dリンガルアーチ | 黒部市 中央歯科医院
2025年02月19日
30才、男性です。
左下奥歯が激しい痛みを訴えてお越しになりました。
前日にも他院を受診したが、症状は変わらず、腫れと痛みは増し続け眠れないとぐったりした様子です。
左下の痛みと腫れの原因は奥から2番目(親知らずを除く)の歯であると説明。
骨内にある根尖病巣は被せ物大を超える大きさです。長期に渡り炎症があった結果、歯根は変形し、再治療による完治は難しい状態です。
今の状態では安全に抜歯すら出来ないことを説明し、検査後、症状緩和の目的で被せ物を外しました。暫くすると症状は和らいだようです。
初診から10日後、急性症状が落ち着いたことを確認し、抜歯を行いました。
30才という若さで歯を失うことになったことは残念ですが、このような状況を招いた一因は「歯並び咬む合わせが悪いこと」です。
「歯並び咬む合わせが悪いこと」は単に見た目が悪くなるだけなく、それぞれの歯が本来の機能を果たせない状態になることが最大の問題です。
歯はそれぞれが担う役割が異なり、互いに支え合って存在します。
それぞれが役割を果たすことが出来なければ、存在し続けることは出来ません。しかも、存在出来なくなった後にも影響を及ぼします。
抜歯が必要になるような状況のまま、治療を続けてもまたトラブルが起こることは避けられません。
トラブルが起こる原因そのものを改善する必要があることを説明し、矯正治療を行った上でインプラントを行うことになりました。左下以外にも根管治療後の予後不良箇所がありますが、費用等を相談した結果、今回は治療をしないこととしました。
矯正治療は3Dリンガルアーチとプレオルソを併用する治療からスタートしました。
治療開始から2ヵ月「歯の位置が日に日に変化することを実感でき、面白い」と矯正治療に楽しさを感じている様子です。
【矯正中の写真】
治療開始から5ヶ月後、アライナー治療に移行しました。
治療中、ご自身の結婚式や写真撮影の予定がありましたので、アライナー治療をしながらホワイトニングを行いました。
アライナー治療はブラケット治療とは違い、治療器具が目立たない為、ライフイベントがあった場合も治療器具を外したり、治療を中断することなく進めることが出来るという利点があります。
アライナー治療開始から1年4ヶ月後、左下にインプラント治療を行い、半年後、治療終了しました。
治療期間 2年6か月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ・アライナー)
費用 1,360,000円(税別)