033 過蓋咬合の治療 |非抜歯のための小児矯正|魚津市 中央歯科医院
2023年12月16日
5才(年中)の女の子です。
1才の頃から定期的にムシバ予防の為のフッ素塗布にて診察を行っていました。
いつもの定期受診の際に、過蓋咬合(咬み合わせが深いこと)とその弊害についてお話したところ、マウスピース矯正を行うこととなりました。
当院では「非抜歯の為の小児矯正」としてのマウスピースの使用は6~8才が最適な時期としていますが、このケースにおいては身体的な成長が早く、永久歯への交換時期も早い為、少し早めに治療を開始することにしました。
マウスピース使用から2年経過した写真です。
咬み合わせが深い状態が改善し、下の前歯がよく見えるようになっています。
口腔は呼吸により酸素を取り込む入口です。
咬み合わせが深い状態(Deep Bite)はその入口の天井が低い状態です。
酸素の取り込み量が少ないことがあらゆる身体の不調の原因になると言われています。朝の寝起きが悪い、いつもボーッとしている、あくびが多い、頭痛などの「不定愁訴」と呼ばれる症状です。
マウスピース使用後の状態は広々とした口腔が確保出来ており、お子さんの呼吸環境としては望ましい状態と言えるでしょう。
治療開始から2年経過したところで治療の経過と現状の問題点を共有する為の時間(治療計画カウンセリング)を設けました。
過蓋咬合(咬み合わせが深い)ことは改善しいますが、咬み合わせの基準となる6才臼歯の上下の関係に一部ズレがある為、3Dリンガルアーチを用い治療を行うことを提案し、進めることになりました。
12才臼歯を除く24本の永久歯が生え揃い、咬み合わせが整っていることで「非抜歯のための小児矯正治療」は終了です。ここまでの生え変わりが小学生3年生で終わるという驚きのスピードです。
いつも診療の間にお話しすると学校での勉強や習い事を頑張っているお話をたくさんしてくれるお子さんです。これからも頑張ってね!
治療期間4年5ヶ月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ)
費用450,000円(税別)
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032 出っ歯・不正咬合・マウスピース矯正|非抜歯のための小児矯正治療|中央歯科医院
2023年12月16日
10才(小学校5年生)の女の子です。
かかりつけの歯科医院で歯並びについて相談したものの、乳歯がある状態ではまだ治療は早いと言われ当院に相談に来られました。上下左右第二乳臼歯が4本残っています。
かかりつけの先生の考え方は「永久歯への交換が済んでから永久歯を4本抜歯してブラケット矯正を行う」方法であることを伝えると、想定外の展開が待っていることを知り「え…永久歯を抜歯するのを待っているということですか?」と本人も母親も驚いています。
母親からは「今出来ることがあるならすぐしたい」「完璧な状態でなくてもいいから、せめて永久歯を抜かずに今後の人生を自信持って歩んでいけるような状態にしてやりたい…」との希望を伺い、「非抜歯のための小児矯正治療」を提案しました。マウスピースと上顎にワイヤーを装着する治療です。
歯ならびの問題もありますが、上下の顎の位置のズレが大きく、片側で7㎜程度あります。
当院「永久歯を抜かない」矯正治療の考え方においては、乳歯があるうちに顎の位置のズレを改善することで非抜歯が実現します。このケースの場合は年齢的に望ましい治療開始時期より3~4年遅れています。
通常、就寝時と日中1~2時間の装着を基本としましが、ちょうど夏休み前に治療を始めたこともあり夏休み中はほぼ1日中器具を装着してくれました。
本人や家族の頑張りの甲斐もあり、治療開始から約1年後、上下の顎の位置のズレは改善し永久歯を抜かずに歯列を整えることが出来る状態となりました。
治療開始時と治療開始から3年程経過した頃との比較写真です。
治療の余地はまだあるものの、治療開始時の目標は達している為、治療終了としました。
親御さんとしては小学校高学年~中学生という子供の成長にとって難しい時期に目立つ矯正器具を使用せずにこのような結果が得られたことに満足のようです。
高校生になった今、部活動に勉学に励む様子は親が願ったよう自信に満ち溢れ、将来の夢である「パイロット」を目指して日々頑張っているようそうです。
治療期間3年5ヶ月(プレオルソ)
費用450,000円(税別)
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