024若年性歯周病(侵襲性歯周病治療)|短期集中型歯周病治療|魚津市 中央歯科医院
2021年03月17日
32才女性です。里帰り出産の為、帰省中に来院した方です。
歯を磨いた時の出血が最近悪化している気がして…と治療期間も限られているので治療が可能なのか相談の為、お越しになりました。
歯周検査の結果、9割近くの部位に歯肉から出血があり、歯槽骨の喪失から歯周ポケットが4mm以上の部位が6割以上あります。
年齢から考えて重症と言えるこの状況に「なんとかなりますか…?」と全く自覚症状が無いだけに本人も大変驚いた様子です。
「沈黙の病」とも言われる「歯周病」は症状のないまま進行します。歯が動揺し、痛くて咬めなくなるまで自覚症状はありません。ここまで重症化した原因としては口腔内の衛生管理が不良であることとと不正咬合(歯並び咬み合わせが悪いこと)が考えられます。
産後1ヶ月と子育てが忙しい時期に治療が出来るか…こんなに悪いのに本当によくなるのか…といくつかの不安要素はあったようですが、「自分の子供に感染させたくない!」と治療を決断されました。
本来両方の問題へのアプローチが必要ですが、通院可能な期間が限られていた為矯正治療は諦め、確実な治療成果を出す為の短期集中型の歯周治療(自由診療)を行いました。
治療開始から約1ヶ月…出血も歯周ポケットが4mm以上の部位も1割以下まで改善しました。
初めは無関心だった歯周病についてもご自身で色々と勉強し、危険な状態にあったことを再認識したそうです。家族からは実はこれまでずさんな手入れだったことが心配だったと言われ、これから子供の歯が生えてくるこの時期に母親として歯科に興味関心を持つことが出来、良かったとお話しになりました。
治療期間 4週間(通院回数 6回)・治療費用 255,000円(税別)