021重度歯周病|インプラント・部分矯正(ブラケット)・白い被せ物・入れ歯(即時義歯)| 富山市 中央歯科医院
2021年03月2日
58才、女性です。
歯槽膿漏で何本も自然に歯が抜け落ちてしまい「仕方がない…」と諦めていたそうです。
30代半ば頃から頻繁にムシバの治療に通うようになり、良くなった実感のないまま40代後半からは歯槽膿漏がひどくなってきた事が心配で当時のかかりつけ医に相談すると「治療は無理だ…」と言われ、どうしたら良くなるのかわからないまま悩んでいる様子でした。
上の前歯が今にも抜け落ちそうな状況でしたので上顎の治療を優先して行いました。
社会性を考慮し、上の歯が1本も無い日がないように抜歯と義歯製作を同時進行で進め、初診から2ヵ月半で総義歯への移行が完了しました。
何とか見た目の不安が解消したものの、義歯が不安定で外れやすいことが問題でした。
即時義歯(歯が無い期間がないよう最後の抜歯と同日に義歯を装着)のため、適合の問題は限界があることを踏まえた上で今後の治療の内容について何度も話し合いをしました。
上の総義歯が安定して使えるかどうかは咬み合わせの下の歯が奥までしっかり噛める状態であることが重要です。
下顎臼歯部にインプラント治療を行い、インプラント治癒期間に前歯部の部分矯正を提案しました。
経済的な面で迷っておられましたが、家族の勧めにより治療を行うこととなりました。
矯正治療の器具の選択は、費用の点からブラケットを選択。矯正期間は3ヵ月です。
「次はどの歯が抜けるのだろう…」といつも不安そうな表情だった初診時とは違い、治療完了時には安心した表情でお孫さんの話をしてくださるようになりました。
上顎の歯肉と骨が安定した時点で金属床の義歯へ変更を予定しています。現在は3ヵ月に一度メンテナンスにお越しになっています。
【治療期間】 11カ月
【治療総額】 4,260,000円(税別)