020親知らずの移植(自家歯牙移植) の予後不良|成人矯正(非抜歯)・インプラント・白い詰め物・親知らずの抜歯|黒部市 中央歯科医院
2021年01月15日
38才、女性 5年程前に口腔外科で上の左右の親知らずを移植したものの、左上は自然に抜けてしまったとのこと。ブリッジをすると余計に悪くなってしまいそうなので今後の治療を相談したい…という事が来院のキッカケです。
また、左下の親知らずに症状もあり、抜歯を希望していました。
自然脱落した左上の移植歯同様、右上についても状態は悪く、今度の見通しが立たないことをお話ししました。移植後の予後が不良であった原因として、実施年齢が適齢期を過ぎている事と不正咬合のまま治療を行うことのリスクを説明しました。
左上は骨がかなり喪失しており、インプラントは困難であるとし、まずは矯正治療を開始しました。
ブラケット治療と不正咬合の根本の原因となる口腔周囲の筋肉を整える為、Myobraceを併用しました。治療開始から5カ月経過した頃、オトガイと咬筋の過緊張を和らげる目的でボツリヌス菌製剤の投与を行いました。
歯並びだけでなく、筋肉に対するアプローチを始めた事で顔の形が整ってきた自覚があり、毎日鏡を見ることが楽しい様子でした。
1年半のブラケット治療の後、再検査を行い、両側上顎第一大臼歯へインプラントの埋入を行いました。
銀歯を無くしたいという希望もありました。奥歯を矯正治療後の歯並び咬み合わせに合わせ、セラミックの詰め物へと変更しました。前歯の被せ物はホワイトニングの後、被せ物をしました。
コロナ渦でマスク生活の中、長期に渡る治療が終わり「綺麗になった口元を自慢出来ない事が残念」と素敵な笑顔でお話しになる様子がとても嬉しそうです。
【治療期間】 2年
【治療費用】 2,350,000円(税別)