同窓会でキラリ
2018年01月12日
「同窓会に出て、逆転さよならホームラン!」
40歳過ぎてからの同窓会に出席すると、昔は差ほど気にならなかった口元の様子がよく目につくようです。
思春期の時代は、もちろん容姿でチヤホヤされます。
あれから40年経緯すれば、全てが変わります。
特に口元は、それまでの歯科治療結果の積み重ねが露呈します。
しっかり、治療を行っていれば、「逆転さよならホームラン」なのです。
イチロー曰く、「野球が上手くなるのは、歯の治療が必要だ」。運動能力の活性化など様々な要因がありますが、自らの身体に真剣に向き合う姿勢が今もなお高いパフォーマンスを残してきたのだと思います。
同様に、40年間のうちにしっかりとご自身の歯科治療に向き合うことが出来た方は、まさしく勝者なのです。
「同窓会で自分が1番カッコイイ」とお話されたのは、実は当院の患者さんです。
このように実感して頂けることは大変喜ばしいことでありますし、また、医者冥利に尽きます。
院長 島田 実
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銀歯×電磁波
2017年12月23日
電磁波が身体に悪影響を及ぼす可能性があることはご存じの方が多いでしょう。
では、その電磁波の影響がお口の中の金属によって増幅されることはご存じですか?
携帯電話や調理器具等、電磁波は今や現代の生活に欠かせないものとなっています。
お口の中の金属が電磁波のアンテナとなり、集まった電磁波がイオン化傾向により溶け出した金属により更に増幅する…そんな話を耳にする機会がありました。
増幅して電磁波が神経や筋機能に異常信号を送り、その結果、身体が誤作動を起こすことが異常行動や事故の原因になるとか…
事実、電磁波の多い道や線路では事故が多いそうです。
文明の利器は私たちの生活を確かに豊かにしてくれますが、その一方で健康被害の可能性があること忘れてはいけません。
歯科医として言えるのは、やはり「安易に金属を入れないこと」です。
院長 島田 実
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アレルギーパンデミック
2017年12月20日
先日、あるセミナーで25年間の蟠りが解けました。
タイトルは「アレルギーパンデミック」。
直訳すると“アレルギー感染爆発”ということ。近年、異常事態ともいえる程、アレルギー患者が増加しています。歯科においては、金属アレルギー(Ⅳ型アレルギー/遅延型アレルギー)の主な要因が治療の為、使用される金属であることが問題であるという、当院では10年以上前から患者さんへ啓蒙し続けている事です。
現在、自由診療においては金属を一切使わない治療に変わり、それまでの金属に代わる「ジルコニア」の研究開発が進んでいます。しかし、健康保険制度上の治療においては未だに医学的根拠のない、ただ治療者の操作性と国の財政における最低限度のレベルの金属を用いた治療が認められています。
これが、金属アレルギーの元となるのです。
私の蟠りとは、金属アレルギーで有るのか否かを調べる為、一般的に行われるパッチテストについてでした。アレルギーかどうか調べる金属片を3日間背中に貼り、皮膚の反応を確認するという「パッチテスト」について大学生の頃からずっと違和感を持っていました。
今回の研修で、その「3日間金属を貼り続ける」という行為がアレルゲンを作る原因だったというが分かりました。パッチテストによって感作され、アレルギーになるのです。一般的によく実施されている検査だけに驚きもありましたが、蟠りが解け、目の前が開けたようなそんな気持ちにもなりました。
パッチテストが感作を引き起こす原因であれば、検査が「アレルギーパンデミック」を仕掛けているとも言えます。絶対にあってはならないことです…
今はこれに代わる検査方法として「遺伝子検査」が主流になってくるようです。
歯科医として言えること。
口の中に安易に「金属」を入れないでほしい…正しいことは正しい、間違っていることが間違っていると胸を張って患者を導く存在でありたいと願います。
院長 島田 実
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インプラントスペシャリスト
2017年12月13日
この度、平成29年10月度の「ITI Section Japan Certified Specialist for Implantology制度*1」の審査に合格しました。より一層、治療への重責に身の引き締まる思いでございます。患者さんにとって、一番の治療を導いていけるよう、最新治療への探求心を忘れず、邁進してまいります。これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。
http://www.iti-japan.org/specialist/201710/
*1.ITI Section Japan Certified Specialist for Implantology(ITI 日本支部公認インプラントスペシャリスト)制度は、インプラント治療および関連組織再生に関わる広い学識と高度な専門的技能を有する人材の養成を図り、医療の発展ならびに国民のQOLの改善に貢献することを目的とした独自の公認資格で、5年毎に更新が必要な制度です。審査に合格された方には認定証が発行されます。
院長 島田 実
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命の契約
2017年11月6日
アメリカの民間保険会社は、健康保険の契約には「口内検査」があります。
― 「優秀」であれば、保険の契約はOK。「劣等」であればNG。―
これは、保険会社側の経営の為の判断とも言えます。
口の中のリスク=身体のリスクとして、判断されるということです。
口の中の問題が多ければ、身体の病気のリスクが高くなり、保険会社の支払いが増えることになるからです。
さらに、口内環境が「劣等」であれば、病巣感染なども考えられるため、手術や治療を受けることすらできないこともあります。
口内に問題があることが手術の成功率を左右するからです。
つまり、口内治療を怠れば、「命に危険が及ぶこと」になるのです。
歯科治療が命に関わる大切な治療であることを一人でも多くの方が認識して欲しいものです。
院長 島田 実
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抜歯の選択
2017年11月2日
20~30年、“持つ歯”なのか、“持たない歯”なのか。
そこで、人の人生を左右する「抜く」「抜かない」の選択です。
いずれ抜かなければいけない歯を何度も治療を重ねる。
費用も期間も様々な無駄が多い選択で、失うものも大きいものです。
本当に歯を抜かなくて良いのか、見定めるのは歯科医師の判断に委ねられますが
最後、患者の同意がなければ治療には至りません。
実は抜くこと以上に残すことの方が「覚悟」が必要なこともあります。
患者も私達もです。
その「覚悟」がなく、ただ患者の顔色を窺い「残す」のは、歯科医師として無責任だと私は思います。
治療の根本には、責任があり、無責任であってはならない。そして、常に冷静な判断が患者も私たちも必要です。
院長 島田 実
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負のスパイラルからの脱出
2017年10月20日
歯の治療は、間違えば、間違うほど、負のスパイラルへ。
歯科治療を美容整形で例えると。
とりあえず、「目」を治して、今度は「鼻」そして「口」。
あれ? 何かアンバランス? 表情がおかしい?
では、また「目」→「鼻」→「口」へと治療を重ねる。
このように、患者さんの望む治療は、結果として整合性がとれておらず、まとまり無くなることがあります。
自分の主観だけで治療しても上手くいきません。
総合的に考えて、進めるべきであると考えます。
本気で美容整形にお金をかけるのであれば、最初にある程度のまとまった予算が必要であると聞いたことがあります。
その時々に気になったその部分だけを直すよりも、数十年先を見て、全体的に治すの方が仕上がりも良く、結果的には経済的でもあるとのこと。
まさに、歯科治療も同様の考え方です。
数十年先を予測しながら治療を進めるには、まず、患者さんとの現状と将来に対する共通認識は欠かせません。正しい理解と判断の先に負のスパイラル脱出の鍵が必ずあります。
院長 島田 実
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時間の経過と共に気付くこと
2017年10月14日
歯の治療しているのは、何故?
高い治療したのに長持ちしないのは、何故?
歯科医師も歯科衛生士も患者も何の意味も理解せず治療している現実。
闇雲かつ乱暴である。
こうであるべきではないと考えます。
その為には常に治療の目標と意義を明確にし、患者と共に理解を深める姿勢を貫きます。
院長 島田 実
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歯の力
2017年10月5日
先日、私の憧れである先生の講演会の抄録に目を通しました。←この言い回し適当ですか?
~歯が悪くなるのは「歯の力」*1~とあります。
この「歯の力」の関連性を説く、証拠はなく、論文もありません。
しかしながら、~歯が悪くなるのは「歯の力」~が原因で間違いと臨床を通して確信し、当院では10年前より矯正治療はじめ全体を考慮した咬合治療を進めておりますが、その先生は、20年前から始めておられたそうです。
現在、ようやく歯科治療において「細菌感染」より「歯の力」が重要であると一般的に認識され始めました。
当院では、今年から矯正治療や咬合治療とともに「ボツリヌストキシン製剤」*1を使用した治療も取り入れ、目に見える効果が出てきています。
「歯の力」の意味を紐解く時代に入り、無駄の無い治療へと向かうことへの期待が高まります。
院長 島田 実
*1:5月の院長ブログ「ボツリヌストキシン製剤の効果」にて紹介。
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「舌房」が狭いのは「絶望」
2017年09月15日
「歯ならびと舌が合ってないから辛い…」。
これは上の写真の30代の女性が言った一言。
過去に矯正治療によって人工的に作られた歯列と、舌との調和がとれておらず「苦しい」と言います。
実は彼女、元歯科衛生士であるからこそこの事実に気づくことが出来たと感じます。なぜなら、このような不調和から心身の健康を損なう方が多くいることを日々の診療を通し、目の当たりにしているからです。
人工的にただ並べられた窮屈な歯列により獲得した狭い空間に、自力で歯を並べることが出来なかった低筋力の舌が閉じ込められる結果、常に舌の側面には歯の圧痕がつきます。
それだけでなく、口の中で特に舌を収める「舌房(ぜつぼう)」や「ベロの部屋」と呼ばれる空間が狭くなると、居心地の悪い舌は逃げるように気道方向へ落ちていき、常に酸素不足の状態に至ります。
ひどい場合は睡眠障害を起こし、朝起きられない、偏頭痛、あくび連発、だるいなどの症状や不定愁訴に悩まされることになるのです。また、ベロの圧痕が舌の潰瘍や癌の原因になることも…。
実は、私自身も20年前に4本抜歯して矯正治療を行い、彼女と同じような状態に現在もあるため、その苦しさ、辛さ…よくわかります。
その経験があるからこそ、患者さんには自分と同じ思いをしてほしくないと、すべての歯科治療において「舌房」への配慮は欠かせません。
そして矯正治療においては、将来、起こりうる問題が見えてきた時点で早めに向き合い、解決へと導きたいと考えております。
“ただ歯が並べばいい”という安易な治療ではなく、“いかに健康的な咬合を獲得し、その状態を維持できるお口を育てる”か、治療を通して共に考えませんか?
院長 島田 実
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