あなたを守る“サージカルガイド”
2016年04月16日
近年、既に他院でインプラント治療を受けた方が私共の医院に来院することが多くなったように感じます。
すると、不適切な位置にインプラントが埋入されていることがあります。
歯科医にとってそのインプラント手術は毎日のことかもしれませんが、
患者さんにとっては10年、20年間、なるべく長期に渡り快適なお口であることを前提にインプラントを選択されたわけです。
その治療は誠にもって、不信感を抱いてしまいます。間違いがあってはなりません。
とはいえ、正確な位置、角度にインプラントを埋入することは容易ではありません。
骨の硬さは均一ではなく、柔らかいところもあれば硬いところもあります。
例えるなら、DIYで木の本棚を作るときに板と板を固定するとき、大工道具のドリルドライバーを使います。
ズレたり、曲がったりしないように、先に小さな穴を空けて行ったり、適切に穴を開けられるよう工夫しますよね?
同様に、私共の医院では全てのインプラント手術において適切にインプラントが埋入する為、ストローマン社製の「サージカルガイド」を使用します。
最終的は歯の形状から逆算したインプラント埋入位置を事前に撮影したCT画像上でシュミレーションし、
手術に必要なデータを集約した「サージカルガイド」を作製した上で手術に臨みます。
作製する為には費用と時間が必要です。その点ではマイナスに感じることもあるかもしれませんが
「サージカルガイド」を用いることでより安全に手術を行うことが出来、かつ手術時間が短縮され
快適にインプラント手術を行うことが出来るなら、その費用と時間は決してマイナスであるとは感じません。
現在“CT撮影した上でインプラント手術を行うことが当たり前”ですが、
それと同じように近い将来“「サージカルガイド」を使用してインプラント手術を行うことが当たり前”になることでしょう。
いや、むしろ早くスタンダードになって欲しいと願います。
院長 島田 実
ページを見る
インプラント・メーカーの選択
2016年04月15日
現在、世界には数100のインプラント・メーカーがあります。
さて、どのインプラントが良いのだろうか?
15年前の話になりますが、歯科医師のホフラン氏が「チタンインプラントであれば、どれでも同じだ」と明言されたことがありました。これは、「高くても、安くても、どのインプラントも同じだろう」という解釈になっても当然である。
ここ数十年は、インプラント治療におけるさまざまな問題が浮き彫りになり、製品そのものの材質や形状、強度などを重要視されるようになりました。
そんな状況の中で、インプラント発祥地である、スウェーデン政府が研究機関に対して、インプラントの性能を検査依頼した。その結果が私にとってはこの上なく満足いく結果となりました。
開業以来、使用しているスイスのストローマン社製のストローマンインプラントが一番性能が良いと立証されたのです。
性能とは、「抜ける」「折れる」などのトラブルが少ないということ。
「選択が間違いでは無かった」と声を大にして言いたいのです。
ストローマンの営業マンは、「それ以外を選択する理由がない」と自信もって言うのです。全くもって同感である。
世界が認める、技術と安心は、必ず成功へと導いてくれるに違いありません。
今後も私共の医院では、この素晴らしいストローマンインプラントを患者さん提供します。
院長 島田 実
ページを見る
心あるインプラント治療家
2016年04月13日
私共の医院ではインプラント手術においては事前にCTにてシュミレーションを行い、どのようなインプラントを入れるかそのサイズや長さを予め決めた上で手術に臨みます。
とはいえ、実際の条件によっては予定を変更することもありますので予定するインプラントの他にいかなる状況にも対応出来るよう3~4本のバックアップ用のインプラントを用意します。
先日、インプラントの補充をしようと奥歯のインプラント治療で最も必要な径が4.8㎜のWN-SLActive10㎜というインプラントを注文しようとしたところ「欠品中」とのこと。
スイスから届くのに1週間程度かかるとのことです。
私は開業して以来17年、ずっとスイスのストローマン社のインプラントを使用していますが、このようなことはあまりありません。
残念だと思いましたが、次の瞬間「このインプラントだけ売れている」とのメーカーの方からの返答に、良いことであると考え直しました。
なぜなら、この出来事はインプラントが私が願う本来の使われ方としてのニーズが高まる結果であると感じたからです。
世の中には乱暴に抜けたところに、ただインプラントを入れるという困ったケースが多発しています。
「とにかくインプラントを入れればいい」と、奥歯が抜けたのにも関わらず、細いインプラントを入れて力不足といったケースもよく見かけます。
インプラントを入れる最大の目的は「咬合再建」です。
前歯の美しさを追求したインプラントももちろん重要ですが、ベースとなる奥歯と咬合が安定しないと砂の上の楼閣に過ぎません。
奥歯が抜けたのであればそれに代わるふさわしい径の大きなインプラントが必要なのです。
安定した咬合再建を行う上で不可欠なこのインプラントが沢山売れているということはインプラントに携わる者としては良い方向性であると確信しています。
“心あるインプラント治療家”が増えることを期待します。
院長 島田 実
ページを見る
一人歩きするインプラント
2016年04月11日
近年、歯科治療において「インプラント」治療だけが一人歩きしているように思います。
インプラント治療はあくまで「咬めるようになりたい」とか「美しくなりたい」といった治療によって得られる最終目標に向かうための一手段に過ぎません。
そう歯科治療における枝葉に過ぎないのです。
私共の医院ではインプラントを勧める場合もあれば、お勧めしないことも、場合によってはお断りすることもあります。
それはただ歯が抜けたところにインプラントをすることだけで済む問題でないことが多々ある為です。時にインプラントを入れたことにより目指す最終目標から掛け離れてしまうこともあります。
インプラントを入れることがゴールではありませんし、咬めるようになることがゴールでもありません。むしろ咬めるようになってから初めて私達と患者さんとのお付き合いが始まると考えています。
歯科治療は患者さんの理解と協力があって初めて成立するものです。
信頼出来ることはもちろん、あなたが本当に理解出来る治療をすることをお勧めします。
歯医者選びは一生に関わることです。
私共の医院ではより患者さんの理解を深め安心して治療を受けて頂けるよう、専任のコーディネーターがカウンセリングを行っております。
是非、治療のお悩みなどご相談下さい。
院長 島田 実
ページを見る