6thオピニオン⁈
2023年10月4日
アメリカ、メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手は右肘の手術をめぐり6人の医師にセカンドオピニオンを求めたと報道されています。
「セカンドオピニオン」とは診断や治療の選択などについて主治医以外の医師の意見を聞き、参考にすることです。
大谷選手にとって怪我は今後の野球人生に関わる重要問題です。
複数の医師の意見を求めるのは彼の野球への熱意の表れのようにも感じます。
歯は誰にとっても健康的に生きる為の重要な役割を担っていると考えます。
それにも関わらず、あまりに治療や手入れがぞんざいではないでしょうか。
私は歯科治療においても「セカンドオピニオン」を受けることは重要だと考えます。
ただ、前提として「ファーストオピニオン」を大切にしましょう。
まずは主治医による「ファーストオピニオン」を十分理解出来ずに「セカンドオピニオン」を受けても、何がご自身にとって最善の策であるか判断することはできないでしょう。
様々な意見に耳を傾け、理解を深めることは重要ですが、いたずらに多くの情報を集めても意味はありません。
近頃は「自分にとって嫌な意見だから」と浅い理解と思いつきで「セカンドオピニオン」を求める患者が多いように思います。「単なる自分に同調してくれる先生探し」は本来の目的とは異なります。
「セカンドオピニオン」から得られる最大のメリットは「病気と治療に詳しくなることができる」ことです。「別の治療方法を知ることが出来る」ことや「主治医と違う視点で意見をもらえる」ことで治療に対する理解が深まり、納得して治療に臨むことが出来ます。
大谷選手のようにどうか自身の歯や口腔の健康に対し、真剣に向き合う患者が一人でも増えることを願っています。