初診オンライン相談のススメ
2022年04月1日
歯科治療においてオンラインは不向きだと考える方は少なくないのではないでしょうか…
私は歯科治療こそオンラインが有用であり、今や当院にとって不可欠な診療スタイルだと考えます。
初診オンライン相談の目的は「ミスマッチを防ぐこと」です。
オンライン診療で歯の治療は出来ませんので、急性症状のある方には不適当です。
ただし、それ以外の方にとって特に初診時は、治療すること以上によく主治医と話すことが重要だと考えます。
歯科治療は大半の処置が「一度きり」「やり直しがきかない」ことです。齟齬があるまま治療を進めることは非常に危険です。
医院にお越しになる前にオンライン相談を受け、自分が求めている歯科医院なのかどうかお考えの上、来院するかどうかを判断してください。
また、「歯科医院が苦手」「歯科医院に行くだけで緊張する…」という方にもお勧めです。
不安や悩み、希望があっても、その思いを歯科医院で専門家に話すのはとても勇気が必要なことです。
オンライン相談の場合、画面越しにテレビ電話をするような感覚で話すことが出来ます。
落ち着いて話しをしているからか、私としては来院した初めてお話をする以上の成果をあると感じています。
初診オンライン相談の申込▶https://preview.studio.site/live/BXaxEyrgW7/1
現役歯科医師が監修する口腔WEBマガジン「歯科オンラインホームドクター」にて、オンライン診療の有用性についての取材を受けました。
当院インタビュー記事はこちら▶【インタビュー】歯科オンライン相談の活用方法は?メリットもたくさん!
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歯科治療によるAir Way(気道確保)
2022年04月1日
⻭並びが悪いと喉の空気の通り道が狭くなり全⾝が酸素不⾜になってしまうというリスクがあります。
そこで、近年では” ⻭科治療による気道の確保” という考え⽅に注⽬が集まっています。
⻭並びの悪さが原因で不定愁訴などの全⾝の健康に悪影響をもたらすことが多いのですが、⼀般的にはまだ良く知られていません。
⻭科治療によるAir Way(気道確保)とは
⻭科治療による気道の確保とは、理想的な咬み合わせで気道を確保するということです。
⻭がU字型にきれいに並んで、かつちょうど良い⾼さの咬み合わせならば、⾆は正常な状態を保てます。しかし、⻭並びと⻭の咬み合わせの調和が取れていないと、咬み合わせが悪いと酸素をうまく取り⼊れることができません。⻭科治療にとって気道の確保は、吸いこんだ酸素を全⾝にうまく送り出せるかどうかの重要なポイントなのです。
⾆房(ぜつぼう)を確保する重要性
⻭科治療では、⻭列の内側にある⼝腔の容積を広げて⾆房を確保することが重要です。⾆房とは⾆の房、つまり⾆を収めるベロの部屋のことです。
⾆房がしっかりとあれば、⼝を閉じている時に⾆先が上の前⻭の裏の⻭茎に軽く触れ、⾆全体は上顎にくっついている状態になります。
しかし、⾆房が狭いと、⾆の居場所がなくなり喉の奥の⽅に⾏くしかありません。結果として気道が⾆で塞がれて空気が通る道が細くなり、呼吸がしづらくなります。
⾆房が狭くなると起こりうるリスク
⾆房が狭くなると1 回に吸える酸素が少なくなり、酸素不⾜に陥ります。
⾆房が狭くことで起こりうる健康被害は、以下のものです。
偏頭痛 ・睡眠障害疲労感・慢性的な冷え性・肩や⾸のこり・ 腰痛・顎関節症・ 顔のゆがみ・喘息
⾆房が狭くなると酸素不⾜になります。酸素不⾜になると血流に乗って届くはずの新鮮な酸素が不⾜し、末端に⾏く頃にはなくなってしまうので⼿⾜が冷えます。
⻭並びの悪さや⾆房の異常は神経系や⾻の歪みなどにも影響し、顔⾯や⾸から下のあらゆる器官に影響が出てしまうのです。
⾆房が狭くなる2つの理由
では、なぜ⾆房が狭くなるのでしょうか。その理由は以下の2 つです。
【理由 その1】⾆に問題がある
⾆は筋⾁の塊です。しかし、⾆に⼗分な筋⼒がないと⾆房が狭くなってしまいます。
⾚ちゃんは⾆で乳⾸をしごいて⺟乳を飲みます。⺟乳が終わっても唾液を飲み込むという⾏為によって、⾆の筋⾁は発達していきます。⾆は⼝内を広げ、あごの成⻑も促します。
唾液がたくさん出れば唾液もたくさん飲むことができますが、唾液はあごを使わないと作られません。⼤きな唾液腺はあごの周辺にあるからです。柔らかいものばかり⾷べていると、⼗分に唾液を飲むことができなくなります。そのため⾆の筋⼒が⼗分に発達できず、⾆房が狭くなってしまうのです。
⾆の筋⼒が⼗分に育たないまま⼤⼈になり、さらに加齢に伴う筋⼒の低下でさらに問題が顕著化すると⾔われています。「誤嚥性肺炎」も⽼⼈になってから発⽣する問題ではなく、幼少期からの問題が⽼⼈になってから表⾯化しただけだという説もあります。
【理由 その2】間違った矯正治療
実は、間違った矯正治療でも⾆房が狭くなってしまうことがあります。⻭列をただきれいに並べるだけの矯正治療は、⾆との調和がうまくいかず⾆房を狭くしてしまうのです。
⼈⼯的に無理やり作られた⻭列では⼝内の空間が狭くなることがあります。その状態では⾆が左右の⻭にギュウギュウ押されて盛り上がります。
悪いことに、今まで⾃⼒で⻭を並べることができなかった筋⼒のない⾆は後⽅( 喉の⽅) に押しやられてしまい、その結果気道が狭くなって細い笛のようになってしまうのです。
気道確保を前提とする最良の矯正⻭科の選び⽅
気道確保を前提とする最良の矯正⻭科を選ぶには、治療前のカウンセリングで咬み合わせの重要性や気道確保について説明をしているかどうかをチェックすることです。
上記のような矯正⻭科は、「Air Way Dentistr y」をしっかりと理解しています。
「Air Way Dentistry」とは気道確保を中⼼に⾏う⻭科治療のこと。
「Air Way Dentistry」では、これまで説明してきたように、適切な咬合⾼径( 咬み合わせの⾼さ) をすることが重要と考えています。もしも、適切な咬み合わせの⾼さ( 咬合⾼径) の確保なく場当たり的な治療を繰り返すと、⼝内の⾼さを失うことになり、⾆房が狭くなることにつながります。
すると、「舌房が狭くなると起こりうるリスク」でお伝えしたような様々な健康被害が出てしまうのです。
つまり、安易な抜⻭や⾆房に配慮がない治療は、健康被害を招くということです。
「Air Way Dentistry」を理解している矯正⻭科は、これらのことを分かりやすく説明してくれるはずです。
「咬み合わせが⼤切」というのはどの⻭科医院でも⾔うことですが、なぜ咬み合わせが⼤切なのか詳しい説明がなければ、こちらから聞いてみましょう。もしも、内容まで詳しく説明できないようであれば、別の⻭科医院を検討しましょう。
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