治療も詰将棋
2018年05月22日
先日、将棋の藤井聡太さんが史上最年少の15歳9カ月で七段に昇段しました。
どこまで上りつめるのか、目を見張る躍進です。
私も藤井七段同様、幼少期より将棋はしていましたので自信はある方ですが、駒の動かし方を知っているからと言って彼と戦えるわけはありません。
違いは何でしょうか?
プロ棋士と素人との大きな違いは「先を読む力」と言えるでしょう。
彼は、何手まで読めるのでしょうか?
枝葉では、数百手とも言われ、とんでもない思考力の持ち主であることは間違いありません。
歯科医師も棋士同様、「先を読む力」が要求されます。
歯科医師とは、駒の動かし方を知っていて、その一手が後にどれ程の影響を与えるのかも分かっています。
だだし、先をどのように考え、どのように動かすのか、また、この先どのような展開を望んでいて、どうあるべきと考えるのかは各々の歯科医師によって異なります。
納得した歯科治療を受けられない人に共通して言えるのは「先を読んだ治療をしていない」ということ。または、歯科治療は「先が読めない」と思い込んでいる人です。
歯科疾患とは、慢性の炎症や疾患で突発的に問題が生じることで事故以外考えにくいものです。患者がこれまでどのように口腔を管理してきたか、その積み重ねの結果が「症状」として現れるだけなのです。
ですので、このままだと5年後、10年後どうなるか予想することは容易ですし、そうならない為の対策をすることも簡単なことです。
私は、将棋で藤井七段に敵うことは到底不可能ですが、歯科医師として「歯科治療における藤井七段」と言われるくらい患者の将来を見据えた的確な提案やお話が出来るようスタッフ一同、日々研鑽を積んで参ります。
院長 島田 実