熟成肉
2018年04月18日
近年、霜降り肉よりも人気の高い「熟成肉」。
*「熟成肉」とは…一定の条件で肉を寝かせたもの。
この「熟成肉」の定義があいまいであり、品質にばらつきがあるとの状況だそうです。
何日間熟成したら「熟成」なのか?
管理不十分により、腐敗に近い仕上がりの「熟成肉」もあるようです。
提供店の認識不足による、消費者の知らない「不適切な生産・管理方法」であります。
このような状況の中で、何らかの問題が起きた時の打撃を懸念する業者の意見もあるようです。
早急の定義づけが必要なのでしょう。
この状況は「歯科治療」においても同様です。
「歯の治療」と言っても、
その場しのぎの安易な治療もあれば、10~15年先の見通しを考えた治療もあります。
病気の原因にアプローチせず、治る見込みの無い歯医者の為の治療を何年にも渡り受け続ける…。
「熟成肉」の品質が悪ければ、病気を招いてしまいかねません。
「不適切な歯の治療」においては、安易な治療が他の歯や噛み合わせに影響を与え、無駄な治療を繰り返すことになります。
「歯の治療」の定義は何なのでしょうか?
院長 島田 実
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本当に意味ある治療なのか
2018年04月10日
以前、ニューヨーク大学での症例発表にて外国人の先生からの言葉をふと思い出すことがあります。
日本人歯科医師が発表に対し、9割以上の確率で外国人の先生から
「あなたが行った治療はそもそも介入すべきではない」と意見があがります。
国民の健康の為にと第二次世界大戦後、制定された国民皆保険。
国民皆保険であるがゆえに安易に歯を削り、安易に再治療を受ける…本来ならば、治療費というファクターがなくとも真剣に自分の歯について考えるべきなのですが、そうでないのが現実です。
歯科医師でさえも目先に囚われた結果、患者と一緒に本質を見失う現実を指摘されています。
情けない…の一言です。
「全体で考えれば、わかるはずでしょう」「介入するから、もっと悪くなるのです」
真剣に患者の将来を考え向き合おうと思えば、もっと違う治療内容になるはずだと指摘を受けます。
そして、患者とコンセンサスはとれているのか?
患者が望むからと言って、整合性がとれない治療をやり続けるのか?とも問われます。
あまりに安易で短絡的な歯科治療が多すぎることに疑問を感じるのは私だけでしょうか?
私はただ歯科医師として治す為の介入はすべきと考え、それ以外の目的の患者介入はすべきでないと考えます。なぜならそれは「治療」とは言えないからです。
院長 島田 実
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笑顔の理由
2018年04月4日
少し前の話になりますが、今回のオリンピックで再ブレークしたカーリング女子の選手の皆さん。
彼女達の爽やかな笑顔に日本中の誰もが惹かれました。
私もその一人です。試合中の真剣な眼差しはキラキラと輝き、魅力的でした。
あの「目の輝き」の理由は何でしょう。私の分析はこうです。
― 個人個人の役割をしっかり理解している ―
どのコースにストーンを投げるのか。そしてブラシを使って、スイーピングさせて、どのストーンに当てるのか、どこに停止させるのか。すべての動作に理由があり、それを選手の皆さんは、高い水準で理解しています。一人ひとりが頭を使って理解することが重要であると考えます。
― 意味の無い、仕事は無い ―
やっていることに、意味が有るのか? 無いのか?
常に価値ある仕事を自らの意思で行うことで行動に責任と自信が伴います。
以上の2点が彼女達の「目の輝き」であると考えます。
そして、このことは私達の仕事においても同じことが言えます。
一人ひとりのスタッフが個人の役割を理解し、価値ある仕事に全力投球する…まるであのカーリング女子を思い出させるような「目の輝き」を持ったドクター、スタッフであるよう互いに高め合う組織を目指します。
院長 島田 実
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