掌蹠膿疱症
2017年08月2日
皮膚に何らかの症状があれば、誰もが皮膚病とみなし、疑わず「皮膚科」で診察してもらうことでしょう。
ただ、そうではない病気もあります。
それは、手のひらや足の裏に小さな水ぶくれが次々とでき、痛みや痒みを伴う慢性の皮膚疾患「掌蹠膿疱症」です。某芸能人の方がこの病に悩まされ、各科の病院を回り、治療に苦労された話は有名です。
実際は、皮膚科、内科だけでは治らないのです。
この病の原因が「歯科用金属」であると言われています。
実際、当院でも同症状に悩んでおられる患者に対し、治療を行い、皮膚の症状が治ったという症例が複数あります。
治療方法は簡単です。
口の中にある金属を全て外し、身体の中に蓄積された重金属を解毒する為、漢方薬の大黄(だいおう)の服用かアルコールの摂取を促します。体内から金属成分を取り除くようご自身で取り組んで頂き、変化には2カ月から半年程度の時間が必要です。
目の前で起こっている問題の原因は何か、正しく診断し、正しく治療を判断することが「歯科治療」だけなく、「医療」全般に求められていると感じます。
院長 島田 実