医原性疾患
2017年06月12日
近頃、既に手がつけられない状態にある患者に多く出逢います。
治療が出来ないわけではありません。
患者を救う自信はありますし、方法もわかっています。
ただ、悲しいことに私たちの元を訪れた今、既に患者は繰り返しの治療で疲れ果て、お口の中だけでなく心も身体もボロボロ…自身に本当に必要な正しい治療を判断することさえ出来なくなっているのです。
― 医原性疾患 ―
治療が次の治療を産む。最悪の負のスパイラルです。
歯の治療においては、一回一回の安易の治療の積み重ねが招く悲劇とも言えます。
その安易な治療とは「治療」とは程遠く、現実は「問題の先送り」に過ぎないのです。
「かかりつけの歯科医院」をもつことは大事です。
しかし、以下のように感じているならこれまでの治療を根本的に見直すべきかもしれません。
3年通っても健康になっている実感がなく、
5年通っても1年以上治療しない期間がない。
10年通ってみたら自分の歯の本数がどんどん減っていく…。
「歯」それはあなたの身体の大事な一部です。
どうか今、自分のお口の中にある問題に真剣に向き合って下さい。
最後に、私たちは「患者にとって、利益になる治療しかしません」、
「患者にとって、不利益になる治療はしません」。
今後も、この言葉を胸に刻み、患者と向き合います。
院長 島田 実