歯医者は物売りではない
2017年04月12日
私たちは患者に「矯正器具」を売っているわけではありません。
同様に「被せ物」や「詰め物」「入れ歯」「インプラント」をセールスしているわけでもありません。
あくまでお口の中や全身の健康を手に入れる為に必要な“モノ”であると言ってもよいでしょう。
歯科治療を行う患者と歯科医師は「これください」「はいどうぞ」という関係ではなく、間違いなく“医療行為”であるという認識を持ってほしいのです。
―歯医者は、物売りであってはいけない―
当院では、患者がより良いゴールに迎えるようどのような治療が必要で治療中どのようにアプローチすべきか、医院全体で話し合っています。
―流れ作業のような歯科治療はしません―
患者にとって不利益なことはしません。
患者にとって今、何が必要なのか…医院全体で真剣に考え抜いた上で患者の前に立ち、話をしています。患者が自身の口腔内について理解を深め、納得の上、共に歩んでいきたいと考えます。
院長 島田 実
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矯正治療の為の抜歯は犯罪!?
2017年04月10日
先日、矯正治療の勉強会で「あいうべ体操*1」考案者である内科医・東洋医学会漢方専門医の今井一彰先生の基調講演を視聴し、感銘を受けました。
今井先生のお話では、病気を抱えている方の過半数は「口呼吸」であるとのことでした。
―「口呼吸」が「病気」の原因 ―
そして、この口呼吸の原因を作っているのは、他ならない、歯医者であるということを指摘されたのです。
それは、矯正治療に為に「4番の第一小臼歯を上下左右4本」を抜歯することです。
さらに、この行為は「犯罪だ」とも仰っていました。
過激な発言に思うでしょうが、実際、一人の人生を台無しにしてしまう行為なのです。
4本抜歯をして矯正治療をすると、少ない歯の本数で歯を並べる為、歯のアーチが狭くなり、「ベロの部屋」(舌房)が狭くなります。
すると、ベロは奥の気道の方に落ちてゆき、酸素の取り込み量が少なくなります。呼吸の質が悪くなると身体は必死に酸素を取り込もうとし、結果、「口呼吸」になるのです。
呼吸の質が悪くなると、脳への酸素量も減り、いつもボーッとしていたり、あくびばかりしているなどの無気力状態の子供になったり、多動や不登校、学力の低下を招く恐れがあるとの見解もあるようです。
私自身も過去に矯正治療をする為にこの4本を抜歯しました。
舌房が狭く、苦しく思うことがあります。自ら経験している以上、患者さんにはこの辛い思いをしてほしくないという強い思いがあり、矯正治療において適正な舌房の確保への配慮は怠りません。
(当院の治療では、成人について止むを得ない場合のみ抜歯をし、子供の場合は早いうちに治療を開始することで抜かざるを得ない状況になることを回避するよう治療を進めております。)
私は子供にとっての矯正治療は“健全な発育の手助け”と考えます。
どうか矯正治療の目的は何かを今一度よく考え、お子さんにとってよりよい選択をしましょう。
*1:「あいうべ体操」は、 口呼吸を鼻呼吸へと改善させるためのトレーニング方法。多くの病を改善する健康法で、インフルエンザ、口臭予防、小顔、美顔、歯並びの改善効果があります。
院長 島田 実
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「出っ歯」
2017年04月5日
「出っ歯」をネタに笑いをとるお笑い芸人を見て、他人事のように笑っていませんか?
実は上の前歯が年々出てくるというのは誰にでも起こりうることです。
少し人の口元に意識して街を歩くと、前歯が出て口が閉じられなくなっているような人もたくさんいます。
ではなぜ、前歯が出るのでしょう。
歯科における咬合学では、その原因ははっきりしています。
なんらかの理由で奥歯が「低くなる」と、前歯が強く当たるようになり「出てくる」のです。
― 奥歯を高く ―
「出っ歯」を治す為には、奥歯の咬み合わせが低くなった箇所を解決し、
本来の適正な高さへと回復させます。
出ている前歯を治療する前に奥歯の治療する必要があります。
奥歯が低くなる原因として加齢に伴う歯の磨り減りもありますが、
問題を加速させる要因として不適切な歯科治療が考えられます。
「そこだけ・治療」では、何も解決しません。
不適切な噛み合わせの問題を先送りした結果が「出っ歯」なのです。
院長 島田 実
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ボツリヌストキシン製剤の効果
2017年04月3日
「ボトックス」や「ボツリヌストキシン」という言葉を聞いたことはありますか?
ピントきたら、美容に興味のある方ですね。
美容外科では、「えら顔をスッキリさせる」、「顔のしわを無くす」、「足を細くさせる」などに使用される製剤名です。
このボツリヌストキシン製剤には、筋肉の機能を停止させる、働きがあります。
歯科治療では、ボツリヌストキシン製剤は、「咬筋」などに注射し、「くいしばりや歯ぎしり」、「知覚過敏」、「顎関節症」などの改善・緩和に繋がります。また、矯正治療の妨げになる不適切な筋肉の緊張を緩和することで治療がよりスムーズになります。
ボツリヌストキシン製剤を効果的に使用することで、筋肉の使い方が変わります。無駄な動きがなくなり、本来のコンパクトでスマートな動きになります。動きが変化すれば筋肉も変わり、顔立ちもスマートになることが期待出来ます。
長期的に自身の歯を守る為、どなたも「歯を壊す原因(=例:歯ぎしり)」である「咬合力」と上手く付き合う必要があります。その「力」の問題を軽減することで、無駄な負担の無い生活が送れるようになるのです。
*当院でのボツリヌストキシン治療については、お問い合わせください。
院長 島田 実
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