口の中はまるで「履歴書」
2017年03月13日
「これまでどんな思いで治療を受けてきたか?」。
「歯科治療とどのように関わってきたのか?」。
口の中には、今までの足跡が残っています。
治療はすべて患者と歯科医師との合意の元、行います。
「以前の治療は先生にお任せしていたので…」は通用しません。その関係が過去になり、第三者からすると治療痕は“お任せ”ではなく“無関心”だったかのようにも見えてしまいます。
歯の治療は「その場しのぎ」や「ここだけ上手くいけば…」という考えは甘く、一回一回の治療の積み重ねが現状の口腔内を作ります。歯の治療をするということは、自分の口の中の履歴書に一文を加えるかのような本当はとても慎重になって頂きたいものなのです。
その為にまず患者は、自身の口の中に関心を持ち、現状や治療に対して真摯に向き合うことが大切です。そして、どういう思いでこの治療を選択し、その治療を選択することで得られる利益と不利益を整理し主治医との話し合いの上、治療を進めましょう。
「合意する」という気持ちを持ってお互い治療を進めていくことで「履歴書」に傷がつくなんてことは無くなるはずです。
院長 島田 実