口の中はまるで「履歴書」
2017年03月13日
「これまでどんな思いで治療を受けてきたか?」。
「歯科治療とどのように関わってきたのか?」。
口の中には、今までの足跡が残っています。
治療はすべて患者と歯科医師との合意の元、行います。
「以前の治療は先生にお任せしていたので…」は通用しません。その関係が過去になり、第三者からすると治療痕は“お任せ”ではなく“無関心”だったかのようにも見えてしまいます。
歯の治療は「その場しのぎ」や「ここだけ上手くいけば…」という考えは甘く、一回一回の治療の積み重ねが現状の口腔内を作ります。歯の治療をするということは、自分の口の中の履歴書に一文を加えるかのような本当はとても慎重になって頂きたいものなのです。
その為にまず患者は、自身の口の中に関心を持ち、現状や治療に対して真摯に向き合うことが大切です。そして、どういう思いでこの治療を選択し、その治療を選択することで得られる利益と不利益を整理し主治医との話し合いの上、治療を進めましょう。
「合意する」という気持ちを持ってお互い治療を進めていくことで「履歴書」に傷がつくなんてことは無くなるはずです。
院長 島田 実
ページを見る
歯が悪くなる、本当の原因は?
2017年03月11日
歯が悪くなる原因はまず「ムシバ」と思ってはいませんか?
歯が悪くなる要因は「細菌」と「力」とふたつあります。
「細菌」とは、口内環境が良好であること。そして、それと同じくらい重要なのが「力」。「咬合力」です。この「口内環境」と「咬合力」がコントロールされていないと口内は崩壊します。
「細菌」と「力」のコントロールの重要度はほぼ同等です。つまり、ただ歯磨きだけしていても「ムシバ」も「歯周病」も防ぐことが出来ません。
一定レベル以上の状態が獲得出来たならば、それぞれの重要度は1:9の割合になると言っても過言ではありません。「細菌」が1、「咬合力」が9ということです。
咬む力は身体から発揮されるどの力より強く、時には破壊的に働きます。コントロール不能になると自分で自分の歯を破壊している…そんな状況になります。恐ろしいことです。
では、すぐに実践できる「力」のコントロールを提案します。
「今、上下の歯は接触していますか?」
通常、食事や会話で上下の歯と歯が触れ合う時間は1日17.5分と言われます。それ以外の時間の接触は不適切でそれぞれの歯にとってストレスになります。上下の歯がただ接触しているだけで問題なのです。
そこで「歯を離してリラックス」!
上下の歯を接触させないよう意識しましょう。歯ぎしり、食いしばりはもちろんです。徹底して意識することで肩こりや片頭痛が改善したなど、口内だけでなく、全身にも好影響が出た方もいます。
是非お試し下さい!
院長 島田 実
ページを見る