Vol.7:あなたを守る“サージカルガイド”
2016年04月16日
近年、既に他院でインプラント治療を受けた方が私共の医院に来院することが多くなったように感じます。
すると、不適切な位置にインプラントが埋入されていることがあります。
歯科医にとってそのインプラント手術は毎日のことかもしれませんが、
患者さんにとっては10年、20年間、なるべく長期に渡り快適なお口であることを前提にインプラントを選択されたわけです。
その治療は誠にもって、不信感を抱いてしまいます。間違いがあってはなりません。
とはいえ、正確な位置、角度にインプラントを埋入することは容易ではありません。
骨の硬さは均一ではなく、柔らかいところもあれば硬いところもあります。
例えるなら、DIYで木の本棚を作るときに板と板を固定するとき、大工道具のドリルドライバーを使います。
ズレたり、曲がったりしないように、先に小さな穴を空けて行ったり、適切に穴を開けられるよう工夫しますよね?
同様に、私共の医院では全てのインプラント手術において適切にインプラントが埋入する為、ストローマン社製の「サージカルガイド」を使用します。
最終的は歯の形状から逆算したインプラント埋入位置を事前に撮影したCT画像上でシュミレーションし、
手術に必要なデータを集約した「サージカルガイド」を作製した上で手術に臨みます。
作製する為には費用と時間が必要です。その点ではマイナスに感じることもあるかもしれませんが
「サージカルガイド」を用いることでより安全に手術を行うことが出来、かつ手術時間が短縮され
快適にインプラント手術を行うことが出来るなら、その費用と時間は決してマイナスであるとは感じません。
現在“CT撮影した上でインプラント手術を行うことが当たり前”ですが、
それと同じように近い将来“「サージカルガイド」を使用してインプラント手術を行うことが当たり前”になることでしょう。
いや、むしろ早くスタンダードになって欲しいと願います。
院長 島田 実